野球 2006 3 31
たとえば、死球で、一塁走者が出た。
次の打者は、バントの構え。
それが気になって、投手は、ピッチングに専念できない。
すると、一塁走者が、スキをついて、盗塁。
盗塁は成功し、走者は、二塁を獲得した。
今度こそ、打者が、本当にバントをした。
走者は、3塁へ行った。
その次の打者は、センターフライを打ち上げた。
それが犠牲フライとなって、3塁走者が、ホームイン。
何と、ヒットなしで、1点が入った。
これを見て、日本人は、違和感を感じないでしょうが、
アメリカ人は、「こんなの、野球じゃない」と思うでしょう。
「積極的にチャレンジして、失敗を恐れない。それが野球の醍醐味。
ノーヒットなのに、1点取ってしまうなんて」と考えるでしょう。
これは、投資でも同じでしょう。
「日本人は、ちょっとでも値上りすると、すぐ利益確定をする。
まるで、バントを重ねて、得点しているようなものだ。
ホームランを狙うどころか、二塁打すら狙わない」と、アメリカ人は思うでしょう。
あるいは、年初来高値を、やっと更新した。
ここで、日本人は、
「やっと値が戻った。前回は、高値で買ってしまった。やれやれ」と考えて、
「やれやれの売り」が出てくると思います。
しかし、アメリカ人あるいは外国人は、こう考えるかもしれません。
「長く続いた上値抵抗線を、上に抜いた。ここは、強気で、買い増しだ。」
バブル経済の崩壊後、失われた10年とも、13年とも言われ、
日本人は、すっかり「負け犬根性」を身につけてしまった。
そろそろ、負け犬根性を卒業する時期が来ていると思います。
もちろん、野球については、国民性だから仕方ないかもしれません。
しかし、プロ野球は、ダイナミックな攻撃を展開してほしい。
プロ野球は、ショービジネスであることを忘れてはいけない。